<知って安心!高崎自治会の防災体制>

2012.3.11東日本大震災では、多賀城市も被災地となりました。
約4.6mもの高さの津波が砂押側南側まで押し寄せ、市の1/3が浸水被害を受けました。
被害に遭われました皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に、深くお悔やみ申し上げます。

高崎地区では、幸いにも津波被害はなかったものの、道路の陥没、ブロック塀の倒壊、家屋の損傷等の他に、長期にわたるライフラインのストップにより、市民生活に多大な被害が及びました。

2011年3月11日14時46分頃発生した地震(最大震度7)情報(日本気象協会HP)
東日本大震災の記録(2013年4月 多賀城市発行の電子ブック)
高崎自治会の防災訓練関連情報についてはこちらをご覧ください。



【高崎自治会での緊急対応】

3月11日:地域巡回(車両)・・・被害状況の確認
      地区防災会本部の立ち上げ準備
      高崎集会所に臨時の避難所を開設・運営・・・ホールに畳を設置し一般住民を受け入れ
                           第1和室に乳幼児と母親、高齢者
                           第2和室~役員・有志
                           発電機の設置、毛布の配布
      地域巡回(車両)・・・災害要援護者の把握
      多賀城市の避難所の状況確認
      多賀城市へ資材の貸出・・・ポリ容器、蓋付きバケツほか
      食料提供の受付・・・地域住民から野菜の差し入れ
      避難者へ夕食の炊き出し・・・非常用糧食・みそ汁 約50食
      避難所宿泊者・・・38名+要員3名

3月12日:地域巡回(車両)・・・集会所で給水可能のお知らせ
      給水開始・・・午前7時~午後11時 約200人
      食料提供の受付・・・避難住民から、野菜・肉・米の差し入れ
      臨時避難民の受け入れ・・・船員5名
      発電機の燃料受け入れ・・・多賀城市防災対策本部から20L
      多賀城市の避難所との調整・・・食料と給水について
      避難者への炊き出し・・・朝昼夜(ご飯・豚汁・煮物ほか 延べ約120食)
      避難所宿泊者・・・43名+要員3名

3月13日:給水開始・・・午前6時~午後8時 約200人・・・午後8時、集会所断水
      地域巡回(車両)・・・班長さんと情報交換
      飲料水・食事の配布・・・災害要援護者及び高齢者9世帯
      他地域の情報収集
      避難所運営会議
      避難者への炊き出し・・・朝昼夜(ご飯・みそ汁・煮物ほか 延べ約70食)
      地域住民への炊き出し・・・(ご飯・豚汁 約120食)
      避難所宿泊者・・・12名+要員1名

3月14日:地域巡回(車両)・・・携帯電話充電と断水のお知らせ
      携帯電話充電所の準備・・・テント、机、イス、発電機、コンセント
      携帯電話充電所の開始・・・午前8時~午後6時 約70名
      要援護者宅訪問・・・家の中の後かたづけ
      集会所清掃
      飲料水・食事の配布・・・災害要援護者及び高齢者9世帯      
      避難者への炊き出し-朝昼夜(ご飯・みそ汁・煮物ほか 延べ約20食)
      避難所宿泊者・・・3名+要員2名

3月15日:携帯電話充電所の開設・・・午前8時~午後6時 約50名
      飲料水・食事の配布・・・災害要援護者及び高齢者9世帯 
      要援護者宅訪問地域巡回(車両)・・・班長さんと情報交換
      燃料の受領・・・発電機の燃料10L
      避難所からの情報収集・・・地域住民の避難状況について
      飲料水・食事の配布・・・災害要援護者及び高齢者9世帯      
      避難者への炊き出し・・・朝昼夜(ご飯・みそ汁・煮物ほか 延べ約27食)
      避難所宿泊者・・・3名 要員2名

3月16日:地域巡回(車両)・・・電気復旧の有無の確認
      情報交換・・・市内避難所にいる地域住民について
      調整会議・・・地区民生委員から要援護者の状態について
      飲料水の受領・配布・・・災害要援護者及び高齢者9世帯 
      懇談会・・・災害要援護者の今後について
      避難者への炊き出し・・・朝昼夜(ご飯・みそ汁・煮物ほか 延べ約18食)
      避難所宿泊者3名 要員2名

3月17日:避難所撤収の開始・・・集会所の清掃、機材の格納
      資材の受領・・・市内避難所へ貸し出した機材の返納受領
      調整会議・・・地区民生委員から要援護者の状態について
      飲料水・食事の配布・・・災害要援護者及び高齢者9世帯 
      避難者への炊き出し・・朝昼(ご飯・みそ汁・煮物ほか 延べ約21食)
      避難者の帰宅支援・・・災害要援護者3名が帰宅
      高崎集会所避難所の閉鎖・・・午後2時に閉鎖
      
3月18日
 ~29日:飲料水・生活水の配布・・・災害要援護者・高齢者12世帯
      家庭訪問・・・災害要援護者・高齢者の健康状態の確認
      ほか

4月8日:地域巡回(車両・徒歩)・・・4月7日23時32分頃発生した地震
      (日本気象協会HPへリンク)による被害状況の把握      


<ある役員の声>
 地震の数日後、地区内で一人暮らしをされている高齢者の安否確認に、自治会役員二人して徒歩で回りました。
 在宅していた方々はみなさんお元気そうでしたので安心しました。
 不在にされていた方も、お隣さんが「○○さんは子どもさんが迎えに来て一緒に行きましたよ」と教えてくださり、避難する際に、ご近所に声をかける冷静さに感じ入りました。
 途中から、精油所の火災現場から流れてくる煙のためにノドが苦しかったのですが、回った先のおばあさんが逆に心配してくれて、マスクをしなさいと2枚手渡してくれました。
 心配したりされたり・・・。こういう非常時にあっても人は助け合えるものだと、胸に熱いものを感じました。




【ライフラインの復旧状況】

調査地: 高崎3丁目

1.携帯電話のメールとネット接続・・・3月15日午前(4日目)
  (携帯会社・機種により違いはあります。)

2.電気・・・3月15日夜(4日目)

3.PCインターネットとIP電話・・・3月16日夜(5日目)

4.固定電話・・・3月17日夜(6日目)

5.水道(試験通水)・・・3月30日午後(19日目)

6.水道(飲料可)・・・4月1日午後(21日目)
            4月中旬頃、また数日間の断水あり

7.宅配便の個別配達・・・一部で3月末から再開

8.都市ガス・・・4月4日現在は未通(再開日は確認していません。)




【今後の取り組み】

非常時における支援態勢を確実なものとするために、日頃からの準備、訓練、防災意識の高揚、近隣住民どうしの連携を軸に、地区の防災体制の強化を図ります。

1. 高崎集会所での非常食や資材等の備蓄

2. 防災訓練の実施(年1回実施)(イベントの防災訓練参照)

3. 防災無線の活用

4. 「高崎ふれあい連絡員の会」を設置
   「高崎ふれあい連絡員の会」は、平成24年8月からスタートしました。
   ふれあい連絡員は、一人または二人暮らしの高齢者宅を月2回程度訪問し、日常の様子や
   健康状態を聞くなどの見守り活動を行います。
   日頃からの小さな付き合いの積み重ねが、非常時の安全を左右することもあります。
   訪問を受ける高齢者の方も、気軽におしゃべりを楽しむつもりで迎え入れていただけますよう
   お願いいたします。
   「高崎ふれあい連絡員の会」の設立活動要綱(PDF)
   「高崎ふれあい連絡員の会」会則(PDF)

<高崎ふれあい連絡員関連のお知らせ>







【高崎地区の指定避難場所】


○大規模災害時指定収容避難所:高崎中学校(注1)

○その他災害時指定収容避難所:高崎集会所(注2)

○一時避難場所:指定はありません

 (*注1)
  高崎中学校は、高崎地区の他、東田中・東田中南・志引地区の計4行政区の
  「大規模災害時指定収容避難所」に指定されています。

 (*注2)
  高崎集会所は、高崎地区の他、東田中・東田中南・志引地区の計4行政区の
  「その他災害時指定収容避難所」にも指定されています。

高崎集会所